経堂で拾った小さなメディア

経堂へ。すずらん通りの果てにあるROBA ROBA cafeで、珈琲を飲みながらリトルマガジンを物色。「文字」を特集した「sunny book」創刊号と、京都大原の期間限定cafe・APIEDが発行する文芸誌「アピエ」、それに神保町の製本ギャラリー美篶堂が発行する冊子「コトノハモツテ」創刊号を購入。この「コトノハモツテ」の奥付には知り合いの編集者が二人もクレジットされていたが、この二人のあいだに接点があることを全然知らなくて、ちょっと意表を突かれた気がした。てゆうかこんなことをやっていたなんて!


小雨の中、同じ通りにある落ち着いたカフェ、Cura2に移動して手こねパン(美味!)を食べながら、先ほど入手した冊子たちをまったりと読む。文学フリマのお祭り騒ぎも面白かったけど、ああいった喧噪とは離れた場所で紡がれていく言葉もある。これらの冊子を読むうちに、論争や言語的なパフォーマンス以外にも、身体表現、音楽、触覚、そして視覚デザインといった戦略的要素があるということ、そしてそれらの中に単なる身体至上主義やフェティシズムではない様々な可能性を感じることができて、少し興奮した。(テルテルポーズ2では、加藤賢策さんと「アイデア」の古賀稔章さんの記事がもっともこの点に関して示唆的でした。)